バレエをするといいことがある?

Beauty

美しい姿勢と魅力的な上半身

バレエを始めてまず変わってくるのは、姿勢です。
姿勢をバレエ向きに、美しく整えていくことが、バレエレッスンの第一歩と言えるでしょう。

バレリーナの秘密の姿勢

バレリーナの秘密の姿勢

人間の脊柱(背骨)は、S字カーブを描いています。

バレエでは、真っ直ぐな背中をつくるために、腹筋と背筋を使い上体を引き上げ、脊柱のS字カーブを出来るだけ少なくさせます。

「バレエを習うと姿勢が良くなる」と言われている理由はここからきています。

また、たるんでいたお腹や背中が引き締まり、美しいラインもつくられます。

初めは努力が必要ですが、繰り返しレッスンすることで、どなたでも身に付けることが出来ます。

キレイな姿勢のポイントは体幹の筋肉

美しい姿勢と上半身を保つためには、の中心軸となる体幹の筋肉(脊柱起立筋)は欠かせません。
体幹の深層にある脊柱起立筋を、普段から意識出来ている人は少ないのではないでしょうか。

上体を反らせたり、左右に伸ばしたり、バランスを保とうとすることで、脊柱起立筋を意識的に収縮させることが出来ます。
機能的に、バランス良く、脊柱起立筋を鍛えるために、バレエはとても良いトレーニングになります。

キレイな姿勢で心も開放的に

背中が丸くなり、顔はうつむき気味、このような姿勢では心も内にこもりがちになってしまいます。

姿勢が良くなると…

  • 背中が締まり、スッと伸びた綺麗な背中が作られる
  • 上体の引き上げにより、腰への負担が軽減され、腰痛予防になる
  • 深い呼吸が出来るようになり、全身へ酸素がいきわたりやすくなる

など、体にとって様々な良い効果をもたらします。

首のライン・肩のライン

肩がどのような構造になっているかを理解して、日常生活やレッスンのときに少しだけ気遣いをすれば、
首と肩のラインがすっきりとし、女性らしくなってきます。

肩と首のアウトライン

肩

頚椎、鎖骨、肩甲骨、第一肋骨、この4つの骨格により、
肩と首のアウトラインが構成されています。
平均的な日本人は、肩甲骨の上部が、 第二あるいは第三肋骨の高さに位置しています。
なで肩の場合は、肩甲骨の上部が第三肋骨に近いか、
それよりも下に下がった状態にあります。
また、第二肋骨に近いか、それよりも上に上がった状態になると、 いかり肩になります。

肩関節のしくみ

肩関節は、肩甲上腕関節、肩甲胸郭関節など、 5つの関節の集まりです。主に、肩甲上腕関節が中心となり、肩を動かしています。
肩関節は球関節のため、可動域はとても広くなっています。
参考:ポール・ドゥ・ブラ port de bras(腕の運び)

肩関節周辺の筋肉

私たちが直接触れることが出来る、三角筋や僧帽筋、広背筋をはじめ、
肩関節を安定させているローテーターカフなど、様々な筋肉があります。

肩甲骨と肩関節の関係

肩甲骨は鎖骨、上腕骨と接合しているため、 肩関節の動きに大きく関わってきます。
胸郭と直接接合しているのではなく、 腕の動きに伴い、肩甲骨は胸郭の上を滑るように動いています。
肩の上下運動を自由に行うためには、 肩甲骨がどこにあるのかを意識することが大切です。
肩がいかり肩のように張っている場合や、 自由に動かせない場合は、成長期に身に付いてしまった姿勢や、 肩甲骨の上部に不必要な筋肉がついている場合、 ズレによるものなどが、理由として考えられます。
毎日のストレッチや、肩を下げる習慣を付けることで、 少しずつ肩の位置、首から肩にかけてのラインを、 改善していくことが出来ます。

ストレッチ効果

長い時間をかけて身に付いてしまった体の癖を、 一日で治すことはとても難しいです。
毎日、首や肩のストレッチをして、 筋肉を伸ばしていきましょう。
運動もそうですが、ストレッチも続けることにより、 効果が得られます。

肩を下げる習慣を付ける

「お腹は引き上げて、肩は下ろす」・・・バレエのレッスンでは、このイメージがとても大切です。常に肩を下ろすことを意識しています。
そのため、肩の表層に広がる僧帽筋は、 使用頻度が減ることで小さくなり、 肩の位置が本来よりも下がり、首がスッと長く見えます。
バレエの正しい姿勢を身に付ければ、 首と肩のラインがすっきりとしてきます。

キレイな脚のライン

脚は使わなければ細くなりますが、 使いながら細くしていくためには、 体幹と下肢の並び方を正していくトレーニングが必要です。

バレエでは、キレイな脚のラインをつくるため、 常に上体を引き上げて踊っています。
そのため脚にかかる負担が少なくなり、 その状態で筋肉を動かすことによって細く、 長くなっていきます。
上体が引き上がっていると、 脚は軽く感じ、楽に動かせます。

下肢への負担を軽減させる

プリエのときに上体が前に倒れていたり、 腰が引けたままだと、大腿四頭筋という大きな筋肉に負荷がかかり、 余分な筋肉がついてしまいます。
脚への負担を少なくするためには、上体の姿勢を良くし、 正しいやり方を身に付けることが必要です。
今まで脚に負担をかけていた人も、 これらを見直すことで、それが筋肉の動きのパターンとなります。

美脚に近づくために

バレエらしい脚、そして美脚に近づけるには、 外側の大きな筋肉を使わないように心がけましょう。
ターンアウトされた状態で脚を動かせると、 内転筋群(脚の内側の筋肉)をより使えるようになり、 大腿四頭筋(脚の外側の大きな筋肉)への負担を軽減することが出来ます。
脚を上げる時も、呼吸を止めたり、 膝や股関節が緊張して太ももの前後に力が入ると、 使いたくない筋肉までが動き、 脚が太くなる原因になってしまうので気をつけましょう。

Health

肩こり改善

肩こりの原因

肩の周辺には、僧帽筋や肩甲挙筋、 三角筋など様々な筋肉があります。
これらの筋肉は、重い頭や腕を支えているため、 常に大きな負荷がかかっています。そのため、筋肉が疲れて疲労物質がたまり硬くなります。
筋肉内の血流が悪くなり、十分に酸素がいきわたらないと、 疲労物質を排出しづらくなり、どんどん悪化していきます。
これにより、肩が重く感じられ、凝りが発生します。

正しい姿勢の維持

正しい姿勢の維持

長時間のデスクワークや猫背は、 頭の重心を前に移動させてしまうため、
正常な姿勢よりも肩にかかる負担が多くなります。

バレエの基本姿勢は、肩への負担を軽減させてくれます。

肩こり対策

肩こり対策として、正しい姿勢を維持すること、普段から運動することが大切です。
肩関節をよく動かすように心がけ、肩周りの筋肉をつけましょう。
バレエのような全身運動は、さらに大きな効果を発揮します。

健康な脚

いつまでも健康で丈夫な下半身を保つためには、足腰の筋力強化が効果的です。

私たちは、親指と小指の付け根、踵の3点で全体重を支えています。
中でも足裏の筋肉である足底筋は、この3点を結束する連結バンドとして、とても重要な役割を果たしています。
足底筋が発達して始めて、身体をしっかりと支えて、安定して床に立つことが出来ているのです。

中高年の方々を中心とした足底筋の衰え

足底筋とは足裏の筋肉のこと。
歩いたり立ったりすることで、衰えている足底筋に能力以上の負荷がかかると、わずかな傷が出来たり、疲労の原因となる乳酸がたまってきます。そのため足がつる、だるいなどの症状が現れます。
一時的な回復としては、40度以下のお風呂にゆっくりと入り、マッサージなどをして血行を良くする、などといった方法がありますが、長期的に見れば、足底筋を鍛えることが一番の解決法です。
日常生活で、足指の腹をしっかりと床につけることも大切です。

バレリーナの足底筋

バレエでは、タンジュやフラッペ、シャンジュマン、ドゥミポアントからポアントまでの動作など、足底筋を鍛えるには十分なメニューが多くあります。
バレリーナが舞台上で凛とした立ち姿でいられるのは、足底筋の発達により安定して自分の体重を支えられるためです。

転倒予防

高齢で、骨粗鬆症の人が転倒すると、簡単に骨折し、それが寝たきりの原因になってしまいます。

バレエには、足腰を強化させたり、バランス感覚を身に付けたり、足関節を安定させるなど、転倒予防に最適なメニューが多くあります。

プリエ=スクワット運動

一般的なスクワット運動は、下肢に負荷をかけて筋肉を強化させます。
しかし、バレエでのスクワット運動=プリエは、上体を引き上げながら行い、反動をつけないため、外側の筋肉への負担を減らしながら、内転筋などの足腰を強化することが出来ます。

バランス感覚

両足、片足のとき、脚を上げたときなど、バランスは微妙に変化しています。
それは体の中心軸が移動するためです。
バレエレッスンにおいて特徴的であるバーレッスンは、バランス感覚を習得するためにはとても効果的です。
倒れそうになったらすぐにバーにつかまり修正する、これを繰り返すことであらゆる動作、その時々のバランスを体が覚えていきます。

足関節を安定させる

つま先を上に上げたとき、足関節は固定された状態になり、足が横方向にはゆれません。
しかし、つま先を下げると足関節がやや不安定になり、左右にも内や外にも、かなり広い範囲で動くようになります。
私たちは歩くとき、踵から地面に着いていますが、急いで歩いているときは、無意識につま先が伸び内向きになってしまいます。
すると、足関節が不安定な状態になり、転倒してしまうのです。
バレエでは、常にターンアウトさせてつま先を伸ばしたり、つま先で立っても親指側や小指側にいかないように、足関節を固定させています。
そのため、安定した足関節がつくられていきます。

O脚矯正

骨盤の状態

O脚は40~50代あたりから強くなります。
高齢になると、腫れや痛みをともなう症状が現れる場合があります。

O脚には、それぞれタイプがあり、治すトレーニングもタイプによって違ってきます。
例えば、骨盤の後傾によるO脚は、骨盤を正しい位置に戻し、股関節と膝のラインを整え、内転筋を鍛えれば、改善されます。
バレエでは、内転筋を使う立ち姿勢が多いため、O脚の矯正に適しています。

O脚の改善は姿勢の改善から

O脚の状態

O脚だからといって、脚だけに目を向けるのではなく、全身を見てみましょう。
O脚のタイプは様々ですが、骨盤が後ろに倒れていると、膝は自然と外に向きます。
この状態を改善しない限り、O脚はさらに強くなってしまいます。
骨盤を正しい位置に戻し、股関節と膝のラインを整え、正しい立ち姿勢を手に入れましょう!

ストレッチとトレーニング

O脚の場合、大腿四頭筋(脚の外側の筋肉)が張り、内転筋群(脚の内側の筋肉)が弱いことがほとんどです。
大腿四頭筋はストレッチやマッサージで良く伸ばし、内転筋群はトレーニングで筋肉をつけるようにしましょう。
バレエは、内転筋群を使った動きが多いため、効率よくトレーニング出来ます。

柔軟性

どのスポーツでも、もちろんバレエも、柔軟性はとても大切です。
柔軟性が上がり、関節の可動域が広がると、パフォーマンスの向上やケガの予防につながり、筋肉の緊張による老化現象を防ぐことも出来ます。
柔軟性をアップさせ、バレエを長く楽しみましょう!(参考:カラダ硬くてもバレエは出来ますか?

更年期障害

更年期とは

閉経の前後(45歳~55歳)をいいます。
閉経が近づくと、徐々に女性ホルモンが減少し、月経周期のバランスが乱れてきます。
そして、閉経を向かえると、卵巣ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減ります。
その変化に心と体が対応出来なくなり、様々な不調が現れます。
これを、更年期障害といいます。

更年期障害の症状

  • 不眠
  • のぼせ
  • イライラ
  • うつ症状
  • 骨粗鬆症
  • 関節痛

など症状は人それぞれで異なり、軽い人もいれば重い人もいます。
無理なダイエットやストレスなどが原因となり、女性ホルモンの分泌が乱れることで、20代~30代の女性でも、このような症状が現れることがあります。

更年期障害を楽に乗り越えるために

閉経後のエストロゲン分泌の減少を防ぐことは出来ませんが、20代30代から定期的な運動やトレーニングをしておくことで、急激ではなく緩やかな減少に変えることが出来ます。
今のカラダのためにはもちろん、将来のためにも、バレエでカラダを動かす習慣をつけましょう。(参考:女性ホルモンについて)

Refresh

リフレッシュ

バレエは非日常的な世界

クラシック音楽に合わせ、優雅にカラダを動かし、ときには物語りの主人公を演じたり、バレエは日常生活とは違う非日常的な世界なのです。
言葉は使わず、すべて自分のカラダで表現します。

ストレス発散

バレエで求められる表現力こそ、ストレス発散そのものです。
喜びや悲しみなど、心を開放させて思いっきり表現してみましょう。
きっと、バレエを踊る楽しみを感じられるはずです。

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谷桃子バレエ団 相模大野教室
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